東京地方裁判所 昭四九(ワ)第三〇九三号 昭五五、九、三〇判決 原告 大和工業株式会社 被告 手塚治 外一名 主文 一 原告の請求を棄却する 二 訴訟費用は原告の負担とする 第一当事者の求めた裁判 一 請求の趣旨 1 被告らは原告に対し、各自金九五六万五六八八円及びこれに対する昭和五〇年一二月二七日から完済に至るまで年五部の割合による金員を払え。 2 訴訟費用は被告らの負担とする 3 仮執行の宣言 (訴外会社(虫プロ商事株式会社)倒産の経緯) 3 昭和四六年二月ころ、訴外西崎義展が訴外会社の企画制作部長となって 被告手塚の個人マネージャーと称し、事実上の社長代理となって短期間に 訴外会社の実権を握り、出版拡大方針をとって人員を増加し、訴外会社の 組織の統制化、原価計算の不合理な点の改善等を計ったが、同人が被告手塚と 個人契約を交して個人的収入を得ていたこと及び性急な改革を志す余りいわば 専制状態となったこと等が原因で、社内外の支持を得るに至らなかった。そして、 同年五月ころには訴外会社の資金繰りが再び苦しくなり、一部の取引業者からは 取引を停止され、出版原価の約五割を占める用紙についても現金買入しか認め られない状況となってますます経営が圧迫され、同年九月発刊の幼年向け月刊誌 「れお」の売行不振等がこれに追い打ちをかけ、さらにこの窮状に乗じた 一部業者から手形取引を条件に不当な高価買入を強いられ、また従業員の出勤状況 も乱れががちとなり、外部との取引交渉にあたる一部従業員が私利を図る等無責任な 状態がみられたほか、西崎と編集部との対立も表面化して、業務の運営は円滑を欠く状態となった。
落ちていたものだが、これ全文読みたいな。
虫プロ商事倒産の事情についてはいろいろと言われているが、
実際どうなのかは私もよく知らないのだ。
(大きい図書館に当時の新聞とか週刊誌を読みに行ったことがあるが、
手塚の名前ばかりクローズアップされてて、本当のところはよくわからなかった)