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#かぐや様は告らせたい 「白銀御行を助けたい」

泉の女神が現れた。
なぜか現れた。
そして言った。
 
「あなたが落としたのは、この目元のきれいな白銀御行ですか?
それとも、この目つきの悪い白銀御行ですか?」
 
「目つきの悪い会長です!
誰がなんと言おうと目つきの悪いほうですっ!」
 
四宮かぐやは食いつき気味に答えた。
 
女神は言った。
 
「あなたは正直ですね。ごほうびにこの目元のきれいな白銀御行と目つきの悪い白銀御行を差し上げましょう」
 
女神は現れたときと同じくらい唐突に消えた。
 
あとに残されたのは四宮かぐやと藤原千花だった。
 
「どうしましょう、なぜか会長が手に入ってしまいました……」
「ねえかぐやさん」
「なんですか藤原さん」
「いまの、泉の女神ですよね?」
「そうでしょうね」
「会長の服、濡れてるみたいですよ?」
「そうみたいですね」
「ひょっとして、会長、おぼれてたんじゃ?」
「えっ」
「確か会長って、ナマコの内臓並みにカナヅチだったはずですよ」
 
四宮かぐや、蒼白になる。
 
「しっかりしてください会長!」
「かぐやさん、救急車を呼んだほうが」
「そそそそうですね……って、なんでここ、ケータイのアンテナが立ってないの!」
「こっちも圏外って出てますよ!」
 
かぐやは頭脳をフル稼働させた。
 
「わかりました、わたしが、人工呼吸をします!」
「はい! で、わたしは?」
「藤原さんはそっちのきれいな会長とでも遊んでてください」
「わかりました……もしもし、おーい、きれいな御行くーん」
 
(邪魔者は片付きました。あとはわたしが人工呼吸で会長を蘇生させれば……)
 
『四宮が助けてくれたのか、命の恩人にどんなお礼をすれば……そうだ、俺とつきあってくれ!』
『はい、喜んで』
 
(GJですわー! その作戦で行きましょう!)
 
かぐや、人工呼吸を始めようとして、動きが止まった。
 
(待って! 確か人工呼吸には普通の人工呼吸と大人の人工呼吸があると、柏木さんが言っていたはずです!
わたしも17歳の大人……やはりここは大人の人工呼吸をすべきなのでは……?)
 
かぐやは「大人の人工呼吸」の手順を思い出す。
 
(えーと、確か……「ちち」をマッサージしつつ、呼吸の際には舌を「れっ」って入れるのよね。
わたしも、キッスもしたことのないおこちゃまではないのですから!)
 
どうやらかぐやは、そっち方面の知識も偏っているようだった。
 
(会長、しっかりして……!)
 
かぐやは全力で人工呼吸をしたのだった……。
 



 
「では話を整理しましょう。そちらの……白銀くんといいましたか、彼がおぼれていたので四宮さんが人工呼吸をしたと?」
「ですからそうおっしゃってるじゃありませんか!」
「まあ、とりあえず蘇生はしたようですが……四宮さん、白銀くんの胸にあるこれ、なんだかわかりますか?」
「何かのあざですか?」
「そうです。しかもかなりの力が加わっていたようで、あざの下にある肋骨にひびが入っています」
「待ってください、それじゃわたしが怪力女みたいじゃないですか!」
「あの」
 
それまで黙っていた早坂愛が口を開いた。
 
「この子、学校ではマッスルクイーンと呼ばれてまして」
「やめて! その名前を口にしないで!」
「ああ、そういうことか、なるほど」
 
「心臓マッサージのやりすぎによる肋骨骨折と……」
「ですから違うんです!」
 



 
「違うって言ってるのに、あのヤブ医者!」
「気をつけてくださいよ、かぐや様の力は尋常じゃないんですから」
「やめてよ~!」
「だいじょうぶです、会長さんにはせいぜい怪力超人と思われたくらいで済みましたから」
「いやあああああああああああ!!!」
 
本日の勝負・両者痛み分け
 
 
(続く……かどうかはわからない)