大いなる勘違い

　
「久住小春、道重さゆみとモーニング娘。をdisる」事件があった。
時系列で並べると、まずファンクラブのイベントで
「道重さゆみから教えられたことで心に残っていることは？」
の質問に「ない！」と返答。
この段階では会場もただ笑っていただけだった。
ところがその直後、ヤングタウンに出演し
「モーニング娘。は踏み台だった」
「（落ち目なので）転身するなら早いほうがいいと思った」
「アイドルは努力が大変、モデルは努力が要らない」といった旨の発言を、
まったく悪びれる様子もなく口にする。
これがどのくらいすごいのかというと、一緒にいた道重さゆみは泣きだしかねない状態、
久住に憧れていたという吉川友は「こんな人だとは思わなかった」とまで発言するほど。
　
さて、久住小春の何が問題かである。
モーニング娘。時代の久住小春の特徴といえば、圧倒的に華があったことだ。
そして、それ以上でもそれ以下でもない。
特に歌唱力はほぼ皆無といってよい。
ファンクラブイベントで歌を披露することがあるが、簡単に言って、ひどい。
ひとことで表現するなら「ジャイアン」。
音程が定まらない道重さゆみ、声が出せない紺野あさ美どころではない。
卒業後の状態でボイストレーニングもやっていないだろうとはいえ、
よくもまあこの程度の才能でモーニング娘。に入れたものだと呆れるレベルである。
自著「17歳の転職」には歌割がどんどん減っていく様子を嘆いていることが書かれているが、
当たり前だ。こんな歌唱力では歌割なんか与えようがない。
しかしつんく♂が「ミラクル」と持ち上げて加入させ、「きらりんレボリューション」で
モーニング娘。本体以上に人気が出てしまった状態を経験したために、
大いなる勘違いをしてしまったのだろう。
仮に久住小春の歌唱力がものすごい高みにあるものだったら、
卒業にしたところで「モーニング娘。の枠組みに押し込めておくには惜しいから」
という解釈も成り立つわけだが、実際にはジャイアンである。
私にはモーニング娘。のポテンシャルを上げるために、不要になってしまった久住小春が
……クビになったようにしか思えないのだ。
「ついてこれないようだからやめてくれ」だったのか「やる気がないならやめてもいいよ」だったのか、
それはわからないが、「持て余しだからやめられても仕方ないか」と事務所が考えたのではないだろうか。
　
久住小春が、モーニング娘。であるよりもモデルであることに適性があったというのならば
卒業も納得のいくものである。
が、実際には雑誌モデルの中で埋もれているようにしか見えない。
　
そう、久住小春が芸能界において超絶な才能の持ち主だったら、たとえモーニング娘。をdisったところで
世間はその実力の前に沈黙するしかない。
だが実際には「モーニング娘。の仕事すらまともにこなすことができなかった落ちこぼれ」である。
古巣をdisるのは負け犬の遠吠えにしか聞こえない。
それを本人が自覚していないように見えるのがバッシングの原因である。
まして今、世論の流れは道重さゆみ絶賛の方向だし。
　
結局「おはスタ」で久住小春が土下座することで、この件は終息したかのように見える。
しかし、本当に終息したのだろうか？
だって、道重さゆみは久住小春を許さないから。（ガメラかっ！・笑）
今は大人な対応で済ませている道重さゆみだが、世間が忘れた頃にとんでもないことが起こるかもしれない。
まあ起こったところで、私は道重さゆみを擁護する側に回ると思いますが。
　
結論としては「久住小春は、いちばんケンカを売ってはいけない相手にケンカを売ってしまった」！
　
たぶんもう、久住小春は一生道重さゆみに頭が上がらないでしょう。