リストラが行われている。

日本全国リストラばやりだ。
リストラっちゅうのは、もともと『構造改革』のような意味であった。
しかし何やら勘違いをしているバカのせいで、リストラ＝首切りという意味が定着してしまっている。
リストラが行われると、どうなるだろう？
従業員の首が切られる。新入社員の入り込む隙間もなくなる。
それでいて売り上げは落とすなという。いや、今までよりももっと安いものを提供しろという。
まあね、確かに安いものが売れている時代ですよ。
いいものが安く提供できるなら、消費者にとってこんなによいことはない。
ただしだ、商品が安くなる場合、
それは品質とか信頼とかも同時に低下することを意味していることも忘れてはならない。
　
最近企業の不祥事が多い。何を信頼すればいいのかという声も多い。
少なくとも高いものを買って、それで問題があるというのなら、それは企業も責められて然るべきだと思う。
でもよ、品質がどこまで保証されているのかわからないような安物買っておいて、
それで『最近品質が落ちてるなあ』などとぬかすのはやめろや。
　
リストラの話に戻るけど、首切りというのは要するに人減らしのことだから。
つまり少ない人数で、今まで以上の業績を上げろと、そういうことなのよ。
仕事は増えているのに、それに従事する人間の数は少なくなる。
考えるまでもない、一人当たりの仕事の量が増えるということだよ。
とにかく一人一人が量をこなせと、そういう風潮になっているように思う。
しかし量をこなせといわれて、できる？　できないよ。
それでもやろうとなったら、何かを犠牲にしなければできないよ。
たとえば一つ一つの商品への手間を減らすとか。手間を減らせば、確実に品質は落ちるよ。
なんか間違ってない？　首切る前にやるべきことがあるでしょ？
本当の意味での構造改革をやらなきゃどうにもならねえべ？
あと、消費者がバカすぎる。質が悪くても安いものを買うという、そういう状態になっている。
しつこいようだが、値段を下げる一番の方法は、品質を下げることなんだよ。
消費者が手に入れている安価なものというのは、決して以前高価だったものと同等ではないんだよ。
いま日本は、みんなして『安かろう悪かろう』な製品ばかりを買わされているんだよ。
　
なんか、この国の最期も近いかもな。