ごっちん語録を無断転載するよ！（←あのね）

産経新聞社/扶桑社・月刊TVnavi10月号より

当時の女性たちは精神的に強かったんだなあと実感しました
能子役　後藤真希
　
　
★壇ノ浦のロケは船酔いとの戦い？
　
　壇ノ浦シーンのロケではずっと船の上に
乗っていなくちゃならなくて、船酔いして
しまう私は、酔い止めの薬を飲んで撮影に
のぞみました。でも意外と船が揺れるんで
す。波があるのでどうしても船の位置がず
れてしまって、そのたびに何度もぐるぐる
と回って位置を合わせたり、そこへきてお
腹がすいてきちゃったりで大変でした。で
も本番になってカメラが回ると、他の撮影
と変わることはなくて、特別に苦労したこ
とはなかったですね。
　
★兄・義経と初めて対面して…
　
　ここへきて能子はやっと義経と対面する
んですが、滝沢（秀明）さんとは歌番組で
ご一緒したことはあっても、ドラマでの共
演は初めてだったので新鮮でした。普段も
挨拶くらいでお話する機会もなかったです
から、演技であらためて会話をしているよ
うな、ほんとに能子の感覚と近い気がして
不思議な感じでしたね。
　
★能子という生き方
　
　あの時代の女性たちは、生まれたときか
ら運命が決められているようなところがあ
るけれど、精神的にはすごく強かったんだ
なぁと思いますね。平家の女性たちを引っ
張っていく時子さんにしても、はぶかれそ
うになりつつも「私は平家です」と言い切
る能子にしてもすごく強い。運命に流され
ているように見えるかもしれませんが、気
持ちは現代の私たちよりもずっと強くて、
すごい方たちだったんだなと感じました。
　
★大河「義経」の出演を終えて…
　
　私にとっては初めての時代劇ということ
で、衣装にしてもかつらにしても普段とは
違いすぎて、どうなるんだろうとか、女優
というお仕事自体経験が少ないので、私が
足を引っ張っちゃいけないとか、スタジオ
では毎回緊張の連続でした。周りの方たち
に支えていただいて、頑張ってこれたなと
思います。
　壇ノ浦での能子はこれまでとは違った大
胆な行動を取ったり、セリフではなく表情
で気持ちを伝える場面が出てきます。その
あたりはぜひ見ていただきたいところです
ね。
　
　
能子
平清盛と義経の母・常盤御前との間
の子。平家の人間として生き、
1185年の平家都落ちに同道する。
歴史上では壇ノ浦の戦いで義経に捕
縛され、その後藤原兼雅の寵愛を受
け女子をもうけているが、その後の
詳細は不明。廓御方（くるわのおん
かた）と呼ばれる。ドラマでは、壇
ノ浦後、異父兄妹の義経と初めて対
面。源氏の御大将を兄に持った平家
の娘、という立場を義経の前でどう
演じるかが注目される。