緒言
CD不況であるという。
楽曲のダウンロード販売も盛んになりつつある。
確かにデータの扱いの簡便さを考えたら
いたしかたない部分はあると思う。
だが、本当にそれでいいのだろうか?
圧縮音声に問題なしと言い切れるのだろうか?
あれこれ理屈をこねていても話が進まないので、簡単だが実験をしてみた。
CDと圧縮音源と、両方を再生したときに聴感上での差があるかどうか、それを確認する。
素材及び再生環境について
用意した素材はこれ。
- アーティスト: モーニング娘。さくら組,つんく,鈴木Daichi秀行,高橋諭一
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス(ゼティマ)
- 発売日: 2003/09/18
- メディア: CD
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (51件) を見る
そして公平を期すため、再生は両者ともパソコンの内部処理機器で行い、
DENONのAVセンターの外部入力端子からアナログ入力してJOBのパワーアンプを経由、
JBL+muRataのスピーカーで再生する。
DSP等の処理、イコライジングは一切行わない。
再生ソフトはCDはiTunes、wmaはWinamp(共に現時点での最新版)を使用する。
差異について
結論から書けば、厳然たるものが存在する。
その特徴は圧縮音源について以下のものが挙げられる。
・踊っているかのような不自然な高音
・潰れて鋭さを失い、ブーミーなだけの低音
・CD音源にあったエコー(残響音、反射音)がほとんど消滅している
・ボーカルの音の厚みがなくなり、平板で薄っぺらな音へ変化
ざっとこんな感じである。
結論
一曲だけの一条件での比較から結論と銘打つのもどうかと思うが、少なくともこの実験によれば
圧縮音源はCD音源とは似て非なる存在であると言わざるを得ない。
いくらダウンロード販売の価格が廉価であろうとも、
私は現状で手を出そうという気は全く起こらないというのが偽らざる気持ちだ。
ちなみに
第2弾をやるかどうかは不明。