※ネタバレあります!
「マジアサ!」がつながらないわ、「ハロモニ。」には間があるわで、午前中から見に行ってきました。
そうだなあ……「ローマの休日」と「007」と「ターミネーター」と「WASABI」をあわせたら、
こんな映画になるんじゃないだろうか?
時に西暦2007年、日本は未曾有の危機に直面していた。
バブルの崩壊以来、不良債権を着々と蓄積してきた日本国は、ついに総額800兆円を超え
……「ヤマト」風のイントロはやめよう。
とにかく日本がヤバイ!というので、日立の研究所が商品開発中に偶然作ってしまった洗濯機型のタイムマシンで
1990年3月にタイムスリップ、バブル崩壊の原因となった法案成立阻止をしようということなのだが。
結論を書いてしまうと、「歴史に「if」は許されるのか?」「過去の改変はありうるのか?」ということなのだが
……そんな小難しい映画じゃありません。
「ああ、バブルの頃はこんな感じだったねえ〜」と感じて笑い飛ばすような映画です。
とりあえずアベちゃんは早く退陣してアベちゃんと交代しなさいって思った(爆)。
この映画が想定しているターゲットってどの辺だろうか?と考えると、
17年前に18歳〜30歳くらいだった人あたりじゃないのだろうか。
ということは、現在35歳〜47歳……って感じ?
自分自身の話をすると、私はバブルの頃ってまだ学生だった。
まあ、さっさと就職した連中はバブルの恩恵を受けたかもしれないが、
人より余計に学生生活なんか送っちゃったもんだから*1、卒業時にはバブルは崩壊していて
……それでも氷河期にはなっていなかったけど、あのアホみたいな空気を感じることはなかったですよ。
でも、金曜の夜とかのテレビ番組がものすごいノリだったのは憶えてる。
なんだったんだろうね、あれは。
1990年っつったら、「ナディア」と「ポワトリン」だな!(笑)
そうかそうか、あの辺だよ。
次の年には森口博子が「ガンダムF91」の主題歌で紅白に出ちゃうんだよ!……たぶん「ガンダム」史上初。
たしか「Newtype」がベイヒルトンで創刊5周年記念イベントやってたよな。
まあ……バブルもそんなに悪くはなかった。バブルの「後」が悪すぎたんだよな。
完全に処理をどうすべきかを誤った。それが問題。
あれが遠因になって、今の格差社会だのワーキングプアだの財政破綻だのにつながってきたんだから、
もうどうしようもない。
でも、とりあえず日本映画というものが、普段の浮世から開放されて、一時夢を見るための手段なのだとしたら、
この映画は日本映画としては一級品じゃないかと思う。
バカだったけど、エネルギッシュだったあの時代の空気を少しでも甦らせることができたら、
今の日本も少しは元気になれるのかもしれない。
……なんてね(笑)。
- アーティスト: 加藤ミリヤ
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*1:浪人や留年じゃないですよ(謎)。