デキるヤツほどウツになる―ビジネスマンのためのメンタルケア読本 (小学館文庫)
- 作者: 上野玲,江花昭一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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確かに何も考えず、他人にぶら下がって仕事をしているだけの人間が鬱になることはありえないわなあ。
それもともかく、この本を読んでいると自信がついてくる。
というのは、今まで鬱病というのは社会における落伍者であり、
そこからどうやって復帰するか等に主眼が置かれていた。
が、この本は、現代社会は人間の5人に1人は鬱になるという前提のもと、
これに対応しない企業や社会はもはや時代遅れであり、社会的責任を果たしていない、
いやいや、もっと能動的に、鬱の経験のある人間を積極的に社会で生かせば欝の発生も少なくなるとまで
言い切っている。
何しろ経験者だから、従業員のメンタルケアをサポートするにあたっては大変な戦力になる!
……って、考えてみれば当たり前の話だ。
「欝は大変だ」と言っているだけの企業関係者はもはや中世期の人間であり、
「欝は怠け病だ」「気の持ちようで治る」などという認識は、石器時代あたりでしか通用しないと思えてくる。
鬱病は個人の問題ではなく社会の問題だと断言しており、その対応をサボっている企業は
2ちゃんねる風に言えば「DQN企業」と認定してもいいだろう。
これから労働人口がどんどん減っていく。だから「お前の代わりはいくらでもいる」という理屈は通用しない。
業界全体、ひいては社会全体が慢性的な人材不足に陥っていく。
物理的に人がいないから、代わりが用意できないのだ。
だから現有の戦力で成果を挙げなければいけないにもかかわらず、それを次々に潰していく
現在の「日本式経営」は、もう限界だし、今後もその方式を続けるのなら、その経営者は無能だ。
ふと思ったんだけど、バッドウィル……グッドウィルだっけ?どっちでもいいや。
仲介手数料やらなにやらを不当に搾取していたことに対して登録者が訴訟を起こしているけれど、
これって、私腹を肥やそうとしていた悪代官に小作人たちが起こした一揆じゃないのかな?
「日本では革命や暴動は起こらない」と言われてきたけれど、そう考えたら、もう起こりはじめてるじゃんか。
「首相であること、それ自体が罪なのだ!」とかサン・ジュストくんに言われて、
ギロチンにかけられなければいいけどね、KYのアベちゃん(爆)。
つーかギロチンにかけろ。