私がインターネットを始めた頃はまだ20世紀で、
総人口の数パーセントだかしか参加していない特殊な世界だった。
機種依存文字は使ってはいけないとか改行は見やすくなるように行うとか、
多少の縛りがある中でやっていた。
もちろん通信速度も……ISDN以前の話だから、推して知るべきかと。
ホームページが重くて開かないとか、
そういう信じられないことが山のようにあった。
そんなわけで検索エンジンだってろくなものではなく、
目的とは無関係なものばかりが大量に釣れるという状態だから、
しかるべき掲示板に行って経験者に聞いたほうが早かった。
だから、初心者には親切にしようよという、そんな空気があったような気がする。
然るに今は、専門掲示板に行って質問をすると
「ググってから来い、このバカ!」という態度を取る輩があまりにも多い。
ネット人口が増えたせいでみんながみんな経験者のような気になっているが、
やっぱり初心者は一定数いると思うのだな。
そういう初心者が困っているときに「ググレカス」のひとことで片付ける人間は、なんと了見が狭いのだろうと。
なぜこんなことを書いたのかというと、今朝mixiでまさにこのようなやり取りがあったのを目撃してしまったから。
調べることは大事だが、他人にきいたっていいじゃない、と、かつての初心者は思うのである。
しかし、この本懐かしいなあ。
マンガ パソコン通信入門―笑って体験、はじめの一歩 (ブルーバックス)
- 作者: 荻窪圭,永野のりこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/09
- メディア: 新書
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