人が死ぬ話、世界が滅びる話。
それを見たくなったので見た。
第25話「Air」と第26話「まごころを、君に」である。
アニメーションである。まさに「人の作りしもの」である。
人が死ぬといったところで、そこに本当のリアリティなぞ存在しないかも知れない。
だがそれは、現実の俳優を使って芝居をさせたところで、
うそくささが画面から伝わるという点では同じではないか。
現実から一歩引いたアニメーションという形であるがゆえに、
そこに脳内補完による、よりリアルな世界を発見することも不可能とも思えない。
だから実写ではなくアニメーションなのだろう。
世界の破壊を見ることで、自分の中の鬱憤を晴らそうと画策していた。
が、意に反して、そこに私が見たのは癒しだった。
心に救いを感じてしまった。
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本当ならば、本当の意味で映像化された「デビルマン」でもあれば、私の鬱憤は晴れたに違いない。
しかし「エヴァ」は……もうネタバレされているのだが、「マジンガーZ」のシチュエーションに
「デビルマン」のエッセンスを放り込んだ作品なのだ。
そして、それは幸か不幸か二転三転し……。
残念ながら、これを見たあとで首を吊ろうという気分になりはしない。
行きずりの女を捕まえてレイプという気になら……それは犯罪だよ。
人はなぜ生きているのだろう? いや、生かされているのだろう?
……どうして世間的には大人と呼ばれる年齢になりながら、こんなことで悩まなければいけないのか?
悩むというより、自嘲だ。
結局12年の後に、また「エヴァ」と邂逅しなければいけないらしい。
もし土屋アンナのライブが見れたら、そのあとにでも。
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