KYだっていいじゃない

東京都の調査によると、
「ひきこもり」と呼ばれている人は
全体でおよそ25000人いるらしい。
1200万人のうちの25000人が多いのか少ないのか
よくわからないけど、興味深い数字ではある。
で、このひきこもりになった年齢は
多くが成人してからなのだそうだ。
社会に出てから挫折して、結局……というパターンが
多いらしい。
でもなぜ社会に出てからなのだろう？
周りの期待に応えきれないというのも一因だが、
実際には周りはそんなに期待していなくて、
自分自身で「こうあらねばならない！」と決め付け、壁を作り、
自分で自分を追い込んでいくパターンが多いように見受けられる。
とにかく空気を読んで生きていくことが大命題になってしまっている、今どきの世の中。
しかし、それはおかしすぎないだろうか？
空気を読むことが生きていくことよりも優先順位が高くなっているかのような、この現象。
こんな状況が果たして正常と言えるのだろうか？
空気なんか読めなくてもいい。多少恥をかいてもいい。
それでも生きていくことができるのであれば、そのほうがいいはずじゃないのだろうか？
KYで何が悪い？
KYで誰に迷惑をかける？
KYにならないことに気を使いすぎて、引きこもりを選ばざるを得ないというのであれば、
それこそ本末転倒だ。
だから、KYだっていいじゃない。
　
ところで気になったのが、この資料、年代別だと34歳までしか出てこないこと。
例によって若年層のみの調査結果らしい。
実は中高年でもいるんだけどね、ひきこもり。
私も鬱病で傷病手当金もらいながらひきこもっていた時期あったし。しかも35過ぎてね。
社会生活を送っていて、矢折れ傷つき、戦えない状態になったときに
「ひきこもり」という選択肢しかない場合だって多々あるのだという現実は見ておかないと。
しかもそれ以外の選択肢を用意できない、現代日本というのはまさしく病んでいると思うのだが。
どうだろうか。