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雑文

ネット上に躍る文字の中に「ブラック企業」というものがある。
要はサービス残業てんこ盛り等の、
従業員を酷使する会社の総称なのだが、
これについての特徴は2ちゃんねる等でも挙げられている。
しかしそれらには決定的な特徴が抜けていると思われるのだ。
たとえば自分が病気になったときのことを考えてみてほしい。
「ゆっくり休め」と言うか「這ってでも会社に来い」というかで
体質がわかるのだが、つまり「休め」と言えない会社は
ブラックであると断じてよいだろう。
なぜか。
 
会社選びをする際にどうしても考慮すべき項目がひとつあるように思う。
それはなにか。
「何かあったときに融通が利くかどうか」だ。
この融通の利かせ方もいろいろとある。
大企業の場合は休日を多くすることによって、何かあった際の対応を休日に回してもらおうという
考え方なのだろう。
それ以外にも、病気で従業員が一人二人抜けてもなんとかフォローできるような体制を持っている
企業もある。
だが、そういった体質の企業がなぜそのようなことが可能なのかというと、これは人員の層の厚さが
ずば抜けているからだろう。
 
しかし人員の層の厚さというのはどこまで許されるものなのだろう?
企業は一般に営利団体であるから、最少の人数で最大の効果を得ることが必要である。
最少の人数で最大の効果。だが実はこれは厳密には正しくない。
本当は「最低限の仕事で最大の効果」であるべきなのだ。
この最低限の仕事を実現するために最少の人数を配置するという理屈なのだ。
ただし、この最小の人数というのがくせもので、たとえばある仕事をやるのに1.2人の人数を必要とする
という結果が出た場合、2人を配置するのではなく、1人を配置して超過労働でまかなおうと
考えがちである。(これが1.8人必要ということだと素直に2人配置するのだろうが……)
これは明らかに人数不足であり、不測の事態が起こってこの担当者が不在になった場合のフォロー体制が
一切考慮されていない。(などと考えると、これも一種の危機管理なのだろう)
だから不測の事態で休もうということになると融通が利かないということが往々にして起こるわけである。
ことに昨今のサービス業は24時間の供給体制を売りにしており、明らかにひずんた労働体制と
なっていることが多い。しかも担当者が一人しかいないという状況も散見され、本当に不測の事態に
対応できるかと考えたときにはなはだ疑問であると言わざるを得ない。
あえて言うなら人員の層の厚さとは、機械設計の安全率に似ている。設計の場合は通常2以上で
考えることが多いが、人員の場合は常にどの部署も1を超える状態にあることが必要になるだろう。
しかし残念ながら、私のみたところ、大抵の会社の大抵の部署は1を割り込んでいるようだ。
これでは病人が続々と養成されていくのも当然だろう。何しろ個人への負担があまりにも大きすぎるのだから。
とかく日本は効率を追求しがちであるが、その効率とは、本当に働く人間のことまでを
視野に入れたものなのだろうか?
たとえば残業や休日出勤を当然として計算された効率になってはいないだろうか?
もし不測の事態が起こったとしても、これでどうやってそれを吸収するのか。
物理的に不可能なものはどうやっても解決できないのだ。
あの宇宙戦艦ヤマトにしたところでイスカンダルまでの往復日数を240日と計画していたが、
それ以外に戦闘その他のアクシデントによる遅れを30日見込んでいたのである。
(結局9か月目に帰り着く予定が予想外のアクシデントで11か月かかってしまったのだが)
計画とはかくあるべきではないかと思うのだが。
 
ところで組織に一見不要に思える人員がいることは、果たして悪だろうか?
私はそうでもないと思う。
機動戦士ガンダム」ではセイラ・マスという通信士がいたが、じつはこの人、いなくてもいい役目なのだ。
だって艦長のブライトさんが怒鳴ってれば命令は伝わったんですからね。セイラさんを通す必要なんかない。
でもセイラさんは通信士として必要だった。
あなたがアムロの立場で考えてみればいい。ブライトさんに怒鳴られて出撃するのと
セイラさんにおだてられて出て行くのとでは士気がまったく違う。
人を怒鳴るというのは、仕事を遂行する上では「百害あって一利なし」な行動なのだ。
人を怒鳴るという行動が有効に作用するのは、フォローが入る場合だけである。
ブライトさんはアムロを怒鳴るのみならず殴ってさえいるが、私の知る限り少なくとも2回は
アムロに期待している気持ちを吐露している。だからブライトさんの行動が単なる暴力ではないと
我々は知っているわけである。
ここを勘違いして、怒鳴れば仕事をするだろうと思い込んでいる無能力管理者のなんと多いことか。
怒鳴ったところで部下は萎縮するだけだし、次の行動は「怒鳴られないために危ない橋を渡らない」
ようになるものだと相場は決まっている。
ただ怒鳴るのではなく、叱る、諭す、そしてフォローする。
こうしなければ本当の意味で人は動いてくれない。
そんなものだと思うのだ。
 
結局、職場への不満の最大のものって「融通の利かなさ」じゃないのだろうか?