普通の映画です。
原作にあった「とてつもない犯罪者が超法規的措置によってアウトローの警官になる」という設定は
そのままなものの、階級が全員警視以上というのは特に説明されず。(あるいはなかったことにされている)
あと犯罪者であった経歴が単なる説明だけで終わっているのが納得いかなくて。
20分くらい全体の尺を伸ばしていいから、フラッシュバックとか回想シーンとか、
そういうので何をやったのかがもっとよくわかるとよかったんだがなあ。
しかし悪人を容赦なく「退治」していくのは気持ちがいいし、冒頭からの流れは十分にアリだと思う。
ところで、この手の映画によくあるのが「ラスボスを倒したら問題が解決する」という展開。
現実にはラスボス倒したからって、問題の根本的解決にはならないんだけど。
だから「ラスボスを倒しても問題なんざ解決しないんだよ!」という方向にもっていくのが
普通のやり方。
しかしそれでは見ているほうがスッキリとしない。
じゃあどうする?
「こうしたら問題が解決するんじゃないのか?」というのを提示してみせるというのがひとつの案。
「ワイルド7」はそれをちょっと見せようとした。
その心意気はいいと思う。
まあこの映画について言うと
「『仕置人』を見たかったのだが。前評判からすると『仕事人III』らしくてげんなり。
でも実際に見てみたら『仕事人V激闘編』くらいにはなっていた」
という感じですかねー。
これでラストにテレビ版の主題歌「ワイルドセブン」が流れてきていたら
もっと気持ちが盛り上がっただろうなあ、なんて余計なことも考えてしまった。
(ラルクの曲で盛り上がれるかというと……)
もう一回BDで見たいか?というと……どうだろうなあ? ちょっと悩む。
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