第36話「万能戦艦N-ノーチラス号」

　
こ、これは、「交響組曲ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」ではないのか？
まあ、そんな大仰なタイトルよりも「Qのための鷺巣詩郎の音楽（意訳）」という
当たり前すぎる表現のほうが、この音盤の本質を表すにはふさわしいのかもしれない。
　
単なる劇伴にとどまらない。
一枚の（二枚組だけど）交響曲集かオペラと考えても問題ないくらいの圧倒的なスケールが押し寄せてくる。
いや、圧倒的過ぎてCDの音として聴くにはあまりにツライ。
音が詰め込まれすぎていて、2チャンネルステレオで表現するのは難がある。
もし多チャンネルアンプを持っているのなら、ためしに7.1チャンネルとかのモードにして聴いてみてほしい。
音がステレオという音場の呪縛を離れて自由な空間に解放されたかのような感覚が体験できるはずだから。
ちなみにブックレットには5.1ミックスのことが書いてあり
……ということは将来的にBDオーディオ等の登場も期待していいのですか？
（というよりCD程度のフォーマットで、というのがもったいないし、
44.1/16で収録しきれると思うのはあまりにおこがましいのではないのか？）
　
稀代の天才とは鷺巣詩郎のことだったのかと、今さらながらに気付かされた私だった。
　
ちなみに旧作のDVDオーディオは私の愛聴盤である。
　

Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0"YOU CAN(NOT)REDO.