「シン・ゴジラ」について思いついた、我ながらイヤなこと。

　
「シン・ゴジラ」における都心の、いやはっきり言えば日本国の首都機能が根こそぎ壊滅させられた（人的被害も含めて）原因のひとつに
政府の初動対応が遅れたことにある、とは思う。
簡単に言えば蒲田くんの段階で独断専行するバカモノとかいたら被害は少なかったかも？とも思うんだけど
……やっぱりあそこで攻撃しちゃうやつがいたらバカモノだし、とても大人の行動ではない。少なくともわが国ではそう。
　
「さらば宇宙戦艦ヤマト」／「宇宙戦艦ヤマト2」では、脅威が迫りつつあるのでは？という状況の中、
古代らは危機を訴えるのだが、大人の悪い癖と慢心のせいで誰も聞く耳を持たない。
で、話にならんとヤマトで飛び出してしまうのだが……これも大人の行動とは言えないよなあ。
特にヤマト2の4話では島が「周りを説得するべき」と言っているのに佐渡先生が、50歳越えてるいい大人の代表が
説得してたら手遅れになるから行くぞと言っちゃうのとか……うーん……。
だって現実の組織だってそうそう簡単には動けないし、動かすためにいろいろと手練手管で苦労しているのに
そういう意味での努力は怠るという、要はヤマトの行動は子供のわがままですな。
聞くところによると「世界を救うために」高校生が奔走する話があるとかないとか……なんとか周りを説得するって話をなんでみんな作らないの？
説得できないからオレがひとりで、って、それ子供かヤクザの発想だからね。
　
結局「シン・ゴジラ」の、「初動の遅れで被害拡大」がいちばんリアルなんですよ。
子供が動いて世界が救われましためでたしめでたし、はリアリティないのね。
なんだけど、ともするとそのリアリティのないことの可能性を模索しちゃう自分がいて、それがイヤだねえ。
こういうところが大人になり切れていないんだな。
あーやだやだ。