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「白銀御行はセッ……したい」

初体験!
それは異性・同性問わず、複数の人間が性的交渉を初めて行うことである!
そう、なんだかんだあって、白銀御行と四宮かぐやは、ついにその直前ともいえる段階にまで来ていた!
 
「で、なんですか会長?」
明るく問い返す藤原千花に、白銀は言い淀む。
「いや、実は友達の話なんだが」
「友達ですか?」
「ああ、友達だ」
「友達……ああ、へぇ~、そうなんですね」
「その友達がだな、ついに彼女と……その……神ってる関係になろうとしているらしいんだ」
「あ……」
藤原の顔がこわばった。どうやら彼女の思惑の外にある話のようである。
 
もちろん、気づいていない人間はいないだろう!
神ってる関係になりそうとは、白銀自身のことである!
だが白銀はかつて(今も)モンスター童貞と呼ばれた男だった。
もし何の準備もないままにかぐやとそうなってしまったら?
しまったら……。
 
「まあ会長、おモテになると聞いていましたのに、あまりにも稚拙なテクニックに困惑してしまいました……。
お可愛いこと……」
 
そう言いながら冷ややかな目を向けるかぐやの様子が脳裏に浮かんだまま離れなかった。
「(なんとしても、四宮との初体験は成功させなければ!
しかし、悲しいかな、今の俺にはそんな経験は……)」
 
白銀は意を決した。
「すまん藤原……友達というのはウソで、実は俺自身の話だ。
正直セッ……に関しては少々問題がある」
「問題ですか?」
「まあ、有り体に言えば……ちょっと下手なんだ」
「……ちょっと?」
藤原は疑わしそうに聴き返した。
「ああ、ちょっとだ……いや、あくまでもちょっとだけだ」
 
その後、何がどうなったのかはわからない。
 
藤原千花が叫んだ。
「うそつき! 何がちょっとですか!
子宮にナマコの内臓が入ってくる感覚って……こんなの絶対セッ……じゃありません!」
「いや、初めてなんてこんなもんだろう?」
「初めて……?
初めてって、どういうことですか!」
「あ……うん……」
白銀が事情をかいつまんで話すと、藤原は激怒した。
「そんな! やったことがないのに上手いも下手もあるわけないでしょう!
会長は私を利用したんですね!」
「そ、それは……」
しゅんとしてしまった白銀を見ているうちに、なぜか藤原には、この男を男として一人前にしなければという謎の使命感が沸き上がった。
「わかりました、できるかどうかわかりませんが、何とかしてあげます!」
 
その後、どれほどともつかない時間が経過した。だが、その間、何もなか……いや、あった。
 
「御行くん……私たち、もう離れられないね」
「え?」
「だって、こんなに愛し合ったら、もう恋人だよ♪」
 
白銀は何か変だと思っていたが、何が変かに気がついた。
 
かぐやとの初体験をどうするかで悩んでいたはずなのに、その解決を図ろうとして、藤原書記とそういう関係になっている現状!
 
「会長……藤原さんとそういう関係になってしまってるなんて……呪われた血脈は切れなかったんですね……。
藤原さん……絶交です。
そして会長、いえ、御行さん、さようなら、永遠に……」
 
妄想の中でかぐやから三下り半を叩きつけられ、白銀はあせtt
 
 
ビリビリビリビリビリビリビリ!
 
「さっきから話がおかしなことになっていると思いましたら、この男が暗躍していましたのね!」
かぐやの手には「早坂印のビリビリ君」が握られていた。
「かぐや様、この男、どうしますか?」
「決まっているでしょう早坂、何もしなくていいの。
ただ、そのスジの人にこのことを知らせるだけで」
「うわあ、えげつないですね」
 
そして私の行方は、誰も知らない。
 
(つづかない)