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私的な娘。論

時の流れは残酷で、決して元に戻ることはない。
 
辻希美加護亜依の卒業の報を聞いて、突然に思ったのが
モーニング娘。とは何ぞや?」ということだった。
 
私は一体何を見ていたのだろう。
 
娘。自体のピークはいつだったのか。
現時点までの流れで考えたとき、個人的には中澤裕子卒業が絶対的なピークであると断言したい。
そして歴代娘。のメンバーが移ろいゆく中、いちばん好きなのはいつだったのか。
ザ☆ピ〜ス!」の頃だ。
飯田圭織安倍なつみ保田圭矢口真里後藤真希石川梨華吉澤ひとみ辻希美加護亜依……。
ご多分に漏れず(?)、私にとっての娘。のデフォルトはこの9人である。
バランスが取れていたから? 力を感じたから?
それもあるが、おそらくは彼女たちを通して、中澤裕子が見えたからなのだと思う。
極言すれば中澤裕子なかりせば、私の中に娘。はありえなかったであろうことだ。
私は初期からのファンではない。4期加入後のファンだ。
だが、こんなことを感じている。
最も触れる機会の少なかった中澤裕子という女性の影響のなんと大きいことか。
だから……本当に申し訳ない。5期6期には私の中で一線が引かれてしまう。
彼女たちを認めないわけではない。むしろ積極的に肯定したい。
しかし、彼女たちから感じる中澤イズムという名の娘。物語はあまりに希薄すぎる。
今回のあいのの卒業発表を機に、そのことに気がついてしまったのだ。
 
そう、私は厳密にはモーニング娘。のファンではなかったのだろう。
あの日、あのとき、モーニング娘。の名の下に集まっていた少女たちを愛していただけ
なのかもしれない。
かおりんを、なっちを、圭ちゃんを、まりっぺを、ごっちんを、りかっちを、よっすぃ〜を、ののを、あいぼんを。
 
こんな言葉は使いたくないが、モーニング娘。は緩慢な死へと向かいつつある可能性がある。
その遠因は中澤裕子卒業にあるのだという説を、私は信じている。
理屈ではない。ただの勘だ。
しかし、私はそうだと信じている。
彼女自身が物語の最大の語り手だったのだと。
その喪失と緩慢な死とは決して無関係ではないと。
 
今日「I WISH」のPVを見ていて、頬を涙が伝った。
JBLのスピーカーとBARCOのプロジェクターが作り出した空間は、
もう決して戻ってこない「あのとき」を再現していた。
みんながいた「あのとき」を。
 
卒業メンバーも現メンバーも含め、多分彼女たちの中には
何かを後悔するという気持ちはないだろう。
それは彼女たちが完全燃焼をしているからだ。
だが私の中には、なんだかわからない後悔の念が押し寄せてくる。
たかが芸能人の応援に過ぎないじゃないか。
なくても生きられるものじゃないか。
それでも、何かを後悔している。
 
モーニング娘。は傷つき倒れても、また立ち上がってくれると思う。
だが、私から見て足りないものがある。
中澤裕子だ。
彼女とそれを取り巻いた少女と女性の物語だ。
これからも残ることになるであろう飯田圭織さん、矢口真里さん、石川梨華さん、吉澤ひとみさん。
そして残り時間も少なくなってしまった安倍なつみさん、辻希美さん、加護亜依さん。
決してあの物語を忘れずに、伝えてあげてください。
まだ幼い少女たちに。
そしてあなたたちを見つめ続けようと決意している多くの人たちに。