こっちも買った。
終わっちゃった。
無印の頃はけっこうだらだらと続いちゃったなあという感じで読んでいたけれど、
こちらは……う゛ーん、中身があるような、ないような、決着もつかない状態で幕を引いてしまった感。
これでは何年か後に、また続編ができてしまうではないか。
「NERVOUS BREAKDOWN」にこーへたちが出てきたときには単純に嬉しかったが……ああ、もう続かなくていいかも。
キツイです。
作者がリタリン飲みながら描いてるっていう時点で、そこまで無理せにゃならんのかい?と、ちょっと抵抗あり。
もっとも読者のほうもレキソタン飲みながら読んでいるんだけど(爆)。
世の中には障害者も病人も普通に居ていいのだけど、でも自覚はしっかりとしておくべきだろうと思う。
メンヘルの薬飲みながら、たとえば毎日睡眠導入剤飲みながら「俺は健康なんだ」って主張している人、
傍から見てると滑稽です。
それはインスリンの注射を打っているにもかかわらず、自分が健康だと主張するようなもので……。
別に糖尿病の人に偏見があって書いているわけではありません、念のため。
少なくとも、薬物を服用しないと日常生活に支障が出てしまう状態を、私は健康とは呼びたくありません。
なのにそんな状態を異常と思わず「俺はここまでやっているんだからお前もやれ」と他人にまで強制するのは
……別の意味で病んでいる、絶対に。
ところで作中に人生の「リセット」なる言葉が出てくる。
人生をリセットするというと、ご老人たちは
「若者はゲームばかりやっていて、何かあると人生をリセットするとか言っているが、
人生はリセットできるものではない。それがわからないから安易に自殺するのだ!」
とか説教を始めるので、かなり辟易するのだが。
でも、若者が自殺してしまうのはゲームのやりすぎが原因ではないと思うぞ。
この日本の社会は、一度挫折したら元のコースに復帰することが非常に困難なのだ。
失敗を許容しない、恐るべきストレス&プレッシャー社会だ。
人生リセットして気軽にやり直しができるのなら、自殺する人が出るわけないと思うのだが。
だが現実にはそれが不可能だから、リセットボタンがないから、
「電源を落としてしまう」道を選んでしまうのではないのか?
私も何年か前までは、自殺は愚か者の行動だと思っていた。
だが、最近は自殺でもしないと、あまりに苦しくて魂が救われない場合もあるかもしれない、
なんて考えることがよくある。
そう考えてしまう自分はおそらく病んでいるに違いないのだが、うん、
練炭使って自殺することが自分の人生で起こりうることだと考えるのが、
私の中では異常なことではなくなっている。
今の日本で「健康で文化的な生活」って、本当に送れるのだろうか?
結果の平等なんか要らないけど、機会の平等が蔑ろにされている現状で未来に希望を持てとか、
嗤っちゃうよな。
軽井沢シンドロームSPROUT 7 (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: たがみよしひさ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (12件) を見る