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「そして夜の扉が開く」

とタイトルをつけたけど、
少女革命ウテナ」とは関係はありまへん。
いよいよ「スケバン刑事」の公開なわけで、さて、どうなる?
 
てなわけで見てきたけど、正直微妙なミキモチ……。
不満もあるんだけど、
これは個人的な感情に起因するものだと思う。
とりあえず見ても大丈夫です。学芸会じゃないです。
でも……。
(以下、ネタバレあります)
 
映画「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」(主演:松浦亜弥/監督:深作健太)を見た。
場所は群馬県太田市イオン太田ショッピングセンター内のイオンシネマ
なんで場所を明かすのかというと、実はここ、この映画のロケが行われた場所なのです!
映画を見に行ったら聖地探訪もできてしまった、ははは。
麻宮サキ
映画そのものについてだけれど……うーん。
結局のところ、この作品を見て引っかかるのは、
何が解決すべき問題で、誰がラスボスなのかがはっきりしないことでしょう。
事の発端となる「イジメ」がなぜ起こったのか。
これがねえ、よくわからない。
レイカ(石川梨華)が扇動したのか?……そうかもしれないし、そうではないかもしれない。
そしてこれを教師は黙認、いや……「イジメはない!」とまで断言しているのだから無視か?
生徒たちもイジメに加担するか、見て見ぬふりという状態。
これがはっきりしない限り、問題の根本が解決したことにはならない。
一応レイカの退場で、ラストでの学校の空気は正常なものに戻ったのだと観客に解釈させたいのかもしれないが、
仮にレイカが首謀者だとしても、イジメって首謀者がいなくなれば雲散霧消するという性質のものじゃないでしょう?
 
レイカがイジメを扇動していたとして、では何のために?
騎村時郎(窪塚俊介)にそそのかされたから?
時郎は今回の事件の目的を「面白いから」だとうそぶく。
そして同時に、自ら手を下したわけではなく、ただ背中を押してやっただけだとも。
レイカも背中を押されただけだったのか?
それだけで特命刑事としての使命を裏切ったのか?
そしてイジメを扇動したのか?(そもそも「やっていた」のか「やらされていた」のかも不明だし)
じゃあ彼女の行動原理って何なの?
「だって、こっちのほうが面白そうなんだもん」
面白そうだから、悪を行うのか?
秋山レイカ
漠然とした、理解しがたい理由で悪を行うということがどれだけとんでもないことなのか。
それについてはきっちりとこの映画では描くべきだったと思う。
観客が「やりすぎだ」「ひどい」と思うくらいに、生理的嫌悪感をもよおすくらいに。
ラストバトルでマシンガン撃ちまくってた連中がいたけど、
ああいうのは落下して鉄パイプに体を貫かれるくらいの最期を迎えるのがちょうどいいくらいじゃないか?
決して楽な最期を与えてはいけないだろう。
そういえば深作欣二監督作品「必殺4 恨みはらします」に登場した悪役・奥田右京亮(真田広之)も
よくわからない動機(本当はわからないでもないけど、だからってああいう奇行にはしるかなあ?)で
動いていたけど、殺され方はあっさりしすぎだったなあ。
ああいうのこそ「仕置人」並みのこってりとした技で不様に葬ってやらないと、
見ているほうへカタルシスを与えることはできないと思うのだが。
 
少なくともパート2作って、顔面に醜い傷を負っているレイカを再登場させないといけないよ……。
やっぱりどこかしらからNG要請があるんだろうね。この映画、綺麗すぎるもん。
 
ドロドロとしていて、ヤバくて、見たあとに何ともいえない快感なんだか気持ち悪さなんだかを感じるような
そんな映画ではないです。
 
問題の解決っていえば、原作に「無法の街」というエピソードがあるけど、
ああいう雰囲気でやれないかなあ?
スケバン刑事 (2) (MFコミックス)スケバン刑事 (3) (MFコミックス)
さて、この作品はアイドル映画か否か?
まあ、アイドル(を素材にしているに過ぎないバイオレンスアクション)映画なんだけど。
冒頭の画面演出からして「何をやる気だ?」と煽っているのだけれど、途中でね、
GAMの「蜃気楼ロマンス」が流れてくると、途端にアイドル映画になっちゃうんだよなあ。
じゃああのシーン、あの曲以外にふさわしいものがあったかというと……たぶんない。
あの曲を使ったことは正解だったと思う。
だけど、美空ひばりの股旅映画じゃないんだからさあ、
いきなり劇中でひばりが歌いだす、みたいな唐突な印象を持たせちゃダメでしょ。
あの曲は徐々にフェードインさせて「あれ、いつから流れていたんだ?」と不自然さを感じさせないようにしないと。
 
あ。
あのシーン用にアカペラで録音してもよかったんじゃない?
そっちのほうがよかったのと違う?
 
あと「Thanks!」をEDテーマだけで使うのはどうかなあと。
やっぱりあれは「必殺」でいったら「出陣のテーマ」でしょ!
「必殺必中仕事屋稼業」の「夜空の慕情」みたいな使い方すべきでしょ!
ちなみにカッコイイぞ、「夜空の慕情」。*1
 
うーん、EDテーマは「蜃気楼ロマンス」のほうがよかったか?
いいじゃん、ひとつの作品のなかで2回流しても。よく使う手だよ。
Thanks!シングルV「Thanks!」 [DVD]
肝心の役のほうはどうかというと
……ゴメン! いちばんハマってなかったのが麻宮サキ
美勇伝の3人はハマりすぎです。というか、よくぞここまでハメこんだよ、すごいよカントク、と言うべきか。
サキはねえ、やっぱり声がかわいすぎるのさ。
ドスは効いているんだけど雰囲気が「サキ姉さん」じゃなくて「サキちゃん」なんだなあ。
やっぱりママ(斉藤由貴)が出ていて、しかもしっかり「サキ」って呼ばれちゃってたから
どうしても「幼い娘」というイメージがついてまわって……。
あえて言うならポワトリンじゃなくてポワトリンプティットというか、
セーラームーンじゃなくてセーラーちびムーンというか。
麻宮サキじゃなくて(ry……というイメージ。
いや、キャスティング自体は間違っていないと思いますよ。
まあ今後に期待っていう目で見れば、問題ないと思うし。十分合格点でしょ。
 
いちばんオイシイ役どころが岡田唯。この子、準主役じゃん!
推しの人、すぐに見に行きなさい!(笑)
三好絵梨香もいい味出しているんだ、これが。
みーよゆいやんが校舎の屋上で手をつなぐシーンが最高なんだよ。
 
で、梨華ちゃんなんだけど、前宣伝でいろいろあった割りに、劇中での印象は薄いです。
この役どころが、やっぱり問題だなあ。学生刑事の宿命とか、サキへの屈折した思いとか、
そういうのを自分の感情であっさりと捨てているんだもん。
本当だったらサキと絡みに絡みまくって、ものすごいことになっただろうに、
見終わったらステレオタイプの悪役って印象しか残らない。
海槌麗巳をほうふつとさせながら麗巳ではないし、さりとて原作第2部に登場したサキと敵対する学生刑事とも違う。
いや、梨華ちゃんのせいじゃないです。設定のミスです。
石川梨華はもっとすごいことができたはずです。
だから、梨華ちゃん推しが見たら物足りないかも。
 
かといって、映画自体がまったくのダメダメというわけでは決してない。
ある程度、自分の中で納得をしないといけない部分があるけど、その覚悟さえできるのなら見て損はしない。
いや、ここで出した感想だって、私が変に原作に思い入れがあるから感じるだけで、
普通にふらっと映画館に入って見たら、案外どうでもいいことかもしれない可能性はある。
だってスクリーンから目が離せないんだもん。やばい。なんか、また見に行きたい気分。
リボンの騎士」かよ!(爆)
そういう映画でした。
 
たぶんDVDが出たら買います。
 
そうそう、いきなり追加するけど、リキさんがめちゃくちゃカッコよかったっす。
カコイイオサーンって、ああいう感じのことを言うんだろうなあ。
あと、演技とアクションについて書いていないけど、こういうのはできていて当たり前なので書きません。
というより、この作品については書く必要なしです。
普通にできています。
心配せずに見てください。
 
一応トラバ送ります。
http://cinematoday.jp/tb/T0004765

*1:片桐和子/作曲:平尾昌晃/編曲:竜崎孝路/歌:小沢深雪