ドリームモーニング娘。

2005年大晦日の紅白歌合戦。
NHKの企画したスキウタで1位を獲得したのが「LOVEマシーン」だった。
これはあくまで表に出ていたことではなく裏で言われていたことなのだが、
この「LOVEマシーン」を歌わせるにあたって、NHK側からのオファーは
「黄金期」のメンバーに向けてのものだったという。
つまり中澤裕子、飯田圭織、安倍なつみ、保田圭、矢口真里、後藤真希、石川梨華、辻希美、加護亜依という、
その当時に出演可能だったOGメンバーで「LOVEマシーン」を歌うこと。
NHKの求めていたのはこれだった。
が、おそらくは事務所側が難色を示したのだろう。
結果として、あの、一夜限りの、まさしく夢の新旧モーニング娘。共演が実現したのである。
（再三断っておくが、あくまで裏で言われていたことなので、公式の事実として吹聴しないように）
　
このドリームモーニング娘。を見たときに、実は嫌な予感がしていた。
　
もうこの顔ぶれが集まることはありえないのではないのか？
　
実際にありえなくなった。
加護亜依の喫煙騒ぎによる無期限謹慎（後に解雇）に始まって、メンバーの集まれる状態、機会というものが
なくなっていった。実際矢口真里は未だに限定付きの歌手解禁であり、もう、あの夢はありえない。
　
夢は夢として蜃気楼のごとく消え去るから美しいのかもしれない。
日本人にとっての美学という点では、見事に「夢」が実現したのだ。
だが個人的には、こんな夢の終わり方が本当によかったのかといえば、疑問は残るのである。